機関誌JAHMC 用語集

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。

【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

地域医療構想策定ガイドライン(2015年07月号掲載)

都道府県は本年度から原則として2 次医療圏を範囲とする地域医療構想(地域医療ビジョン)を策定し、医療
計画に盛り込む。その核心は、2025 年の医療需要および医療機能ごとの必要量を推計することであり、そのた
めのガイドラインを厚生労働省の検討会がまとめた(3 月18 日)。
医療機能は医療法に基づき次の4 つに区分される。

高度急性期: 急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能。救命救急病棟やICU、HCU など。

急性期:急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて医療(一般的な標準治療)を提供する機能。

回復期: 急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能。特に回復期リハビリテーション機能。

慢性期: 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能。重度の障害者、筋ジストロフィー患者、難病患者等
を入院させる機能。

これら機能分類の境界点を、資源投入量(入院1 日当たりの出来高点数から入院基本料等を除いた額)で測り、
高度急性期と急性期の境を3,000 点、急性期と回復期の境を600 点、回復期と慢性期の境を225 点としている。
ただし回復期については、在宅復帰に向けた調整を要する幅を見込み(リハビリテーションを除いて)175 点
で区分して推計する。175 点未満の患者については慢性期および在宅医療等の患者数として一体的に推計する
としている。
病床区分にレセプトデータを利用するのは画期的なことである。これまで療養病床、一般病床といった医療
法上の病床は定性的に区分されてきたが、今後は定量的データによって区分する道を開いたことになる。