機関誌JAHMC 用語集

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。

【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

ECMO(2020年08月号掲載)

 肺と心臓の機能を併せ持つ「体外式膜型人工肺」のこと。extra corporeal membrane oxygenationの略。新型コロナウイルス感染症の重症患者の、生命維持・治療に使われている。
 わが国には1,400台以上と、諸外国に比べて断トツに多いといわれるが、全国の医療機関に分散設置されているため、新型コロナウイルス感染症の多発地域では不足も心配されている。
 日本感染症学会などの調査によると、5月10日までにCOVID-19の患者155人にECMOが使われ、うち87人が装置を外せるまでに回復した。装着した患者のうち28人は死亡した。そのほか40人は継続して使用している。
 ECMOの使用にはリスクも伴う。血栓ができやすく、抗凝固薬を使う必要がある。長期間使用すると、脳出血や消化管出血を起こすリスクが高まるという。
 救急車にECMOを搭載したエクモカーは全国に数台あり、日本感染症学会はこれを早急に20台に増やすよう政府に要望している。