機関誌JAHMC 用語集

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。

【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

対物から対人へ(2021年09月号掲載)

 調剤報酬をめぐる議論の中で、対物(薬剤師)から対人(薬剤師による情報提供)重視に移行しようという流れ。2022年の調剤報酬改定のポイントになるとみられている。
 現在の調剤報酬では、対物業務を評価する「調剤料」、「調剤基本料」、技術料に相当する「薬学管理料」の比率は5対3対2になっているとされ、近年では調剤料が低下傾向、調剤基本料と薬学管理料が増加傾向を示している。調剤基本料は、処方箋受付回数や特定薬局への処方箋集中率で評価されている。実際には扱う処方箋枚数が多いほど報酬が下がる仕組みで、医療機関に隣接して立地する「大型薬局」を規制する手段として使われる。
 この調剤基本料を対物から対人重視に変えていくことによって、地域のかかりつけ薬局に処方箋が流れていくようにしようという狙いがある。前項のオンライン服薬指導と合わせると、調剤報酬の今後の流れが理解できる。