機関誌JAHMC 用語集

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。

【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

地域医療貢献加算(2010年06月号掲載)

2010年度の診療報酬改定で診療所の再診料を引き下げた(71点→69点)のに対し、その補いとして新設した加算制度。
 その趣旨は「地域の身近な診療所において、患者から休日・夜間の問い合わせや受診に対応することにより、休日・夜間に病院を受診する軽症者の減少、ひいては病院勤務医の負担軽減につながるような取り組みを評価し、再診料に加算を新設する」とある。次の3点を算定要件としている。
ゞ杁淹の対応体制や連絡先等について、院内掲示、連絡先を記載した文書の交付、診察券への記載等の方法により患者に対して周知すること。
標榜時間外であっても、緊急病変時等において、患者から問い合わせがあった場合には、患者に対して必要な指導を行うこと。
E渡壇による相談の結果、緊急の対応が必要と判断された場合には、外来診療、往診、他の医療機関との連携または緊急搬送等の医学的に必要と思われる対応を行うこと。
 「患者に緊急時の連絡先を知らせて夜間対応できるようにする」というこの加算制度については、「地域貢献は夜間対応だけではない」という野党の批判をはじめ、365日24時間対応のしばりに「心身共に休まる暇がない」など医師会からも批判が続出している。
 これに対し厚生労働省は疑義解釈で「必ずしも24時間の直接的な対応を求めていない」(3月29日付)、「やむを得ない事情がある場合には、例外的に病院または休日・夜間診療所との連携についても可能とする」(4月30日付)見解を明らかにしており、また中医協は2010年度診療報酬改定を踏まえた検証項目の一つに、地域医療貢献加算の創設による影響を調べることをあげている(3月31日、検証部会)。