機関誌JAHMC 用語集

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。

【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

地域医療再生基金(2009年08月号掲載)

厚生労働省の2009年度補正予算に組み込まれた緊急対策事業の1つ。救急医療の確保、地域の医師確保など、地域医療の問題を解決するため、都道府県が2次医療圏を単位として策定する「地域医療再生計画」に基づく事業に対し、都道府県に「地域医療再生基金」を設けて財政支援をする。予算額は3,100億円。
 計画期間は2009年度から2013年度までの5年間。各都道府県は10月16日までに計画を厚労省に提出、厚労省は有識者による協議会で計画内容を審議し、交付する。都道府県は設立した基金を期間内に取り崩して事業を実施する。
 厚労省は基金の事業としてつぎのような例を挙げている。
・地域内において医療機関の機能強化、機能・役割分担を進めるための連携強化
・医師事務作業補助者の集中配置など勤務医・看護師などの勤務環境改善
・短時間正規雇用制度といった多様な勤務形態の導入による勤務医・看護師などの確保
・大学病院などと連携した医師派遣機能の強化
・医療機能の連携や遠隔医療の推進のための施設・設備の整備
・新生児集中治療室(NICU)・救命救急センターの拡充、NICUや回復期治療室(GCU)の後方病床としての重症心身障害児施設等の整備 等
 緊急対策であるだけに、事例といっても具体性があるわけではなく、また採否の基準も設定されていない。単独であれ連携型であれ、意欲的な戦略計画を実現する好機であり、積極果敢に挑戦してみる価値はあるだろう。日本医師会は、都道府県・郡市区医師会が地域医療再生計画に積極的にかかわるよう「地域医療再生の創設に向けて」を作成、「医師会主導」の取り組みを呼びかけている。