施設整備・建築設計
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ダウンサイジング等により、1フロアが空き病室となった場合、たとえば1階を外来、2階は入院病棟としたまま、3階フロアを使用して介護保険事業の、認知症対応型共同生活介護や小規模多機能型居宅介護、短期入所生活介護などを新たに開設することは可能でしょうか。
また、空いたフロアを利用して有料老人ホームの運営をすることに、問題などありますでしょうか。 -
ダウンサイジングなどで病棟1フロアを閉鎖し、そのフロアで介護事業を展開するということですが、基本的に転換は可能です。その際に注意が必要なことは、設備的に安全性を確認しなければならないという点です。
一般的に医療機関は、利用する患者の往来の頻度や病態などを勘案し、衛生面や保安面などで患者や来院者の安全が十分に確保されている必要があります。
今回1・2階は病院、3階で介護事業所ということですが、基本は患者の動線と介護利用者の動線がなるべく重ならないことが要件の1つとなってくると考えられます。たとえば、エレベーターなどについて、患者専用や介護利用者専用のものが必要となってくる可能性があります。また、共有スペースも衛生面の観点から、できるだけ重ならないようにとの考え方が前提としてあります。
そのほかにも、出入口の問題等、構造的に解決しなければならない問題も多々あると思いますので、最終的にはその地域の保健所に確認してください。回答日【2014.3.27】