増患・増収
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バリアフリーとユニバーサルデザインは、どう違うのか質問されました。違いについて教えてください。
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バリアフリーは、段差などを解消して、 障がいのある方やお年寄りが使いやすくするデザインです。 ユニバーサルデザインは、全ての方が使いやすいというデザインです。 実は、ユニバーサルデザインは、ハードだけでなく、 ソフトにも有効だと思います。 その代表的なものが、文字のユニバーサルデザイン、言葉のユニバーサルデザインです。
文字のユニバーサルデザインは、緑内障や白内障など、視野障害がある方でも、 読みやすいようにフォントを少し大きめにします。問診票はもちろんですが、 治療の説明文書やお薬の注意書きなども、 老眼であっても読みやすいように必ずフォントサイズを一回り大きくしましょう。 若い従業員だけで、文章を作っていると、情報量をたくさん入れたいがために、 とても文字が小さく文字だらけで読みにくい文書になってしまうこともあります。 イラストや適時空間を空けながら、全ての人に読みやすいユニバーサル文書を心掛けましょう
言葉のユニバーサルデザインも同様です。高齢者は、高音部が聞き取りにくく、 聴力も低下しているため、早口にはついていけません。十分理解ができていなくても、 「とりあえず」という返事をしてしまい、後でトラブルになることもあります。 会話もユニバーサルデザインを意識して、ゆっくり落ち着いた声でお話をしましょう。
高齢者にやさしいバリアフリーの院内環境は、 ユニバーサルデザインを前提にすべての患者さんが使いやすい医院にしましょう。