会計・節税対策(キャッシュフロー経営)

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年末の棚卸しは必要でしょうか。

棚卸しは宝の山です。積極的に活用しましょう。
個人の診療所では毎年年末に医療法人では期末に薬品や材・技工物の棚卸をします。
税務上大切なことはもちろんですが不用品を返品したり、 使用頻度や保存状態などの確認をしたり、 医院の運営上や作業効率をよりよくするためのチェックポイントにもなります。

歯科医院の場合は、技工所に預けてある金属や未装着の技工物が忘れがちです。 また診察券や薬袋・レントゲンフィルムなども棚卸しする必要があります。

1.効率よくするために次のような方法があります

(1) 2人でやることをお勧めします。 1人が在庫品目や数量の読み上げ係、もう1人がそれを書き取る係りとして行えば、 効率よく進められます。
(2) 医院が比較的暇な時期や暇な時間に事前に品名や単価など在庫表を書き出しておきます。 棚卸当日は、数量だけをどんどん記入していけばいいですし、 他に新しく増えた品目は新たに追加記入すればいいので効率的です。
(3) 品目がある程度固定している場合は毎年、 棚卸表の品目部分を定型部分としてコピーにとって数量だけを書き入れるようにすると、 ずいぶんと時間の節約になります。

2.棚卸しをする効果には次のような点があります。

(1) 棚卸しで数を数えるだけではなく、 使いそうもない物で返品可能なものは年内にお返しする事で1月分の請求が減額されます。
(2) 使用期限が切れてしまっている物や、 陳腐化してしまっている物は棚卸し せずに廃棄処分する事で当期の経費が増え節税になります。
(3) 更に医院の無駄を省くために単品で大量に残っている物の適正使用量 や仕入先毎の単価チェックを行ったりもできます。 棚卸しはまさに宝の山と言えます。
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