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用語解説 あ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

オートプシー・イメージング(autopsy imaging:略称Ai)(2015年05月号掲載)

日本語訳は「死亡時画像診断」。CT やMRI の画像により、死亡時の動態や死因を究明する仕組みで、病理解
剖に代わって、または病理解剖前検査として行われ、裁判時の死因鑑定や遺族への証明などに使われている。最
近では病理解剖件数が死亡件数の3%以下と極端に少なくなり、代わってAi を採用する病院が急速に増えている。
日本医師会の調査では4 割程度の病院がAi を実施しているという。
 わが国のAi は1985 年、茨城県つくばメディカルセンター病院がPMCT(ポストモーテム[ 死後] のCT 診断)
を死亡全例で実施したのが始まりとされている。その後、高速・高精度のCT が開発されたことによりAi が普及
していき、2003 年には学会が、2009 年には日本放射線科専門医会のメンバーらにより、一般財団法人Ai 情報
センターが設立された。センターでは、全国の実施施設に対して、画像診断の専門家が遠隔画像診断システムを
利用し、診断結果に基づき客観的な助言をする。鑑定には複数の画像診断医が参加し、報告書を作成する。医療
機関からの相談のほか、死因に疑問を持つ遺族や弁護士、裁判時の証拠として使う検察、事件性の有無を確認す
るために使用する警察・海上保安庁など、利用者は多岐にわたっている。
 厚生労働省は2011 年、「死因究明に資する死亡時画像診断に関する検討会」の報告書をまとめ、Ai の遠隔診
断の重要性を強調している。

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