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用語解説 あ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

一般社団法人National Clinical Database (NCD)(2011年11月号掲載)

日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、治療成績の改善を目指すプロジェクト。2010年4月に法人格を取得、2011年1月1日からデータ登録を開始した。質向上の学会ぐるみの事業であり、今後の医療の質改善や専門医制度の改革に大きな影響を及ぼすとみられる。
 NCDに登録したデータを分析することで、以下のことが明らかになる。
○手術を行っている施設診療所の特徴
○医療水準の評価
○適正な専門医の配置
○手術を受けた患者の予後
○これから手術を受ける患者の死亡・合併症の危険性、など
 これにより、各診療科は自診療科の特徴や課題をより明確にすることができる。また、診療科、施設単位だけでなく、地域単位、国単位で医療水準を比較することもできるようになる。術後のリスクをより精確に評価できるようになり、その情報を用いて患者やその家族と手術・治療の方針を検討することもできる。さらに、より良い専門医制度のあり方を検証するための基礎資料ともなる。加えて、さまざまな臨床研究・介入研究と連携して運営することで、データ登録を一元化し、データ入力に伴う負担を軽減することも期待できる。
 登録の対象となるのは、日本で行われた各種の専門医制度に関する手術・治療。診療科単位で登録し、その内容には診療科長が責任を負う。日本全国の施設のうち、およそ2,000~3,000施設が対象となり、年間およそ100万件の登録が見込まれている。
 組織は、理事会のもとにNCD経営委員会(事務局)とNCD運営委員会を置き、運営委は専門医制度委員会、倫理委員会、データベース合同委員会からなる。
 現在登録対象となっている専門医制度は下記のとおりで、NCDは各学会の専門医制度委員会、データベース委員会、学術委員会、診療報酬制度委員会と協力する体制。
●現在登録対象となっている専門医制度(2010年9月1日現在)
○外科専門医(日本外科学会)
○呼吸器外科専門医(日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会)
○消化器外科専門医(消化器外科領域については、以下の学会が「消化器外科データベース関連学会協議会」を組織して、NCDと連携する:日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本食道学会、日本胃癌学会、大腸癌研究会、日本肝癌研究会、日本膵臓学会、日本内視鏡外科学会、日本腹部救急医学会)
○小児外科専門医(日本小児外科学会)
○心臓血管外科専門医(日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会)
○内分泌・甲状腺外科専門医(日本内分泌外科学会)
○乳腺専門医(日本乳癌学会)
 なお、今後、他の専門医制度や臨床研究が登録対象となる可能性がある。

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