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用語解説 は行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

保健医療2035(2015年10月号掲載)

塩崎厚生労働大臣が2015 年2 月に立ち上げた「保健医療2035」策定懇談会の報告書で、7 月9 日にまとめ
た。目標年次を厚生労働省の主要施策の2025 年からさらに10 年先へ延ばして、実現すべき保健医療の姿を描
いている。
基本理念は、①公平・公正、②自律に基づく連帯、③日本と世界の繁栄と共生、の3 つで、これらに基づく3
つのビジョンを提言している。
第1 のビジョンは「保健医療の価値を高める」で、医療者の技術や医薬品などの効能の評価を診療報酬に反映
させることを求めており、医療技術や保健のアウトカムなどの評価を継続的に担う部門を厚生労働省内に設置すべ
きとしている。
第2 のビジョン「主体的選択を社会で支える」では、従来の門前薬局を見直し、「患者のための薬局ビジョン」の
具体化を推進すること、さらに後発品ではなくブランド品を使用した場合の薬剤費追加負担を提案している。
第3 のビジョン「日本が世界の保健医療をけん引する」では、G7(先進7 カ国)の場で、保健医療分野のアジェ
ンダ設定をリードする「グローバル・ヘルス・サミット」を開き、日本での常設を図ることを目指す、としている。
ビジョンを達成するための具体的施策としては、保健医療政策を総理大臣や厚生労働大臣に助言する「保健医
療補佐官」の創設、「医療イノベーション推進局」の設置のほか、かぜなど軽度の疾病による受診は患者の負担割合
を高くすることや、公的医療保険の範囲外のサービスを新たな金融サービスで補完する仕組みを検討することも促している。
全体として、「診療報酬はこれからアウトカムをベースに決めていく方向にある」(塩崎厚生労働大臣)ことが注目される。

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