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用語解説 あ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

医療従事者の役割分担(2008年02月号掲載)

病院勤務の過重労働や医師不足を解消するためには、医師と他の医療職との役割分担を進める必要があるとして、厚生労働省が現行の法令上で可能なものについて再整理したもの。同省は昨年12月28日付けで具体例を示した通知を都道府県あてに出した。
 政府は2007年にまとめた「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」と「骨太方針2007」で医師と看護師ほかの医療従事者との役割分担を見直し、2007年度中に結論を出すことを明記していた。今回の通知はこの政府方針に従ったもので、①医師、看護師ら医療関係職と事務職員、②医師と助産師、③医師と看護師などの医療関係の間の役割分担について具体例を示した。いくつかを例示すると次の通り。
▽医師と看護師の役割分担:在宅での薬剤の投与量について、医師の事前の指示があれば、看護職員が投与量を調整したり管理したりできる。
▽同:救急病院では、事前に具体的な対応方針を決めておけば、専門的知識を持つ看護職員が診療の優先順位を判断することができる。
▽医師・看護師らと事務職員の役割分担:医師が最終的に確認し署名することを条件に、事務職員が診断書や処方せんの記載を代行することができる。また医師の指示のもとであれば、事務職員が診察や検査の予約をオーダーリングシステムに入力することも可能。
▽医師・助産婦間の役割分担:正常な経過をたどる母子の健康管理や分娩管理では助産師を積極的に活用。
 これらは先進的な病院ではすでに行われている事例とされており、それ故にこうした役割分担を明確にしたところで医師の過重労働解消には役立たないであろうとの批判もある。根本的な解決策は医師に集中した権限そのものを分散する以外にない、との声も聞かれる。

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