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用語解説 さ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

新型インフルエンザ(2009年07月号掲載)

豚由来のインフルイエンザ。それゆえ、当初は豚インフルエンザ(A/H1N1)と呼ばれたが、畜産・食肉加工業への配慮から、新型インフルエンザと呼ばれるようになった。
 発端は、世界保健機関(WHO)が4月24日、メキシコで豚インフルエンザにより約60人が死亡した可能性があると発表したことによる。その後、米国、カナダに急速に広まり、さらにスペイン、英国、香港、日本などヨーロッパやアジアに拡大、冬期を迎えた南半球にも拡大したため、WHOは6月11日、6段階ある新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ6」に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)を宣言することを決めた。
 わが国では4月28日、新型インフルエンザの発生を宣言、5月9日(土)、成田空港で初の感染者3人を確認、空港での検疫を強化するなど水際防疫作戦体制を敷いたが、5月16日(土)神戸市で海外渡航歴のない高校生の感染を確認したことから、政府はインフルエンザ対策の方針を大きく転換した。
 政府は5月16日、新型インフルエンザ対策本部幹事会を開き、新型インフルエンザ対策行動計画の発生段階を、海外発生期の第1段階から国内発生の第2段階に引き上げ、今後の対策の確認事項をまとめた。その中で、患者や濃厚接触者が活動した地域では学校や保育施設の臨時休業を要請することなどを規定した。その影響は大きく、関西地区では学会、イベントの中止・延期が相次ぎ、修学旅行生や観光客が激減する事態となった。
 その後、政府は引き続き5月22日、5月29日に「運用指針」を変更し、感染地域を①感染拡大防止地域、②重症化防止地域、③その他の3地域に分け、対処することとし、重症化防止地域では、行動計画を拡大期・蔓延期の第3段階に引き上げ、基礎疾患を持った患者を優先して入院させるなどの手を打った。また電話診療とファックスによる処方箋発行も認めるようにした。
 ちなみに、わが国の新型インフルエンザ感染者は6月16日現在643人。厚生労働省は10月までに2,500万人分のワクチン製造確保するとしている。

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