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この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。
期中の診療報酬改定(2025年4月1日より適用)(2025年03月号掲載)
1. 入院時の食費の基準の見直し
2024 年度診療報酬改定において、1 食当たり30 円引き上げを行ったが、食材費等の高騰はさらに続いている。
医療の一環として提供されるべき食事の質を確保する観点から、さらに1 食当たり20 円引き上げ。
【食事療養】
●入院時食事療養(Ⅰ)(1 食につき) 670 円 ➡ 690 円(流動食のみの場合 605 円 ➡ 625 円)
●入院時食事療養(Ⅱ)(1 食につき) 536 円 ➡ 556 円(流動食のみの場合 490 円 ➡ 510 円)
【生活療養】
●入院時生活療養(Ⅰ)(1 食につき) 584 円 ➡ 604 円(流動食のみの場合 530 円 ➡ 550 円)
●入院時生活療養(Ⅱ)(1 食につき) 450 円 ➡ 470 円
2. 歯科衛生士や歯科技工士のタスクシフト、手間への評価の見直し
高齢化の進展等により歯科診療のニーズが増加している中、より専門的な業務を行う歯科衛生士および歯科技工士
を確保し、限られた人材で歯科医療を効率的に提供する観点から、その業務に関する評価を見直し。
●歯科衛生実地指導料 口腔機能指導加算 10 点 ➡ 12 点(+ 2 点)
●歯科技工士連携加算1(印象採得) 50 点 ➡ 60 点(+ 10 点)
歯科技工士連携加算2(印象採得) 70 点 ➡ 80 点(+ 10 点)
※「咬合採得」および「仮床試適」の同加算も同様の評価の見直し
3. 長期収載品の選定療養化や医薬品供給不安に伴う服薬指導の評価の見直し
2024 年10 月1日から長期収載品の選定療養が施行され、患者への説明など保険薬局の業務負担がさらに増加していること等を踏まえ、「服薬管理指導料」および「かかりつけ薬剤師指導料」の加算である「特定薬剤管理指導加算3ロ」を見直し。
●特定薬剤管理指導加算3ロ 5 点 ➡ 10 点(+ 5 点)
4.「医療DX 推進体制整備加算」および「在宅医療DX 情報活用加算」の見直し
電子処方箋を導入した医療機関を基本とした評価に改め、未導入の医療機関との間で加算点数に差を設定。