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用語解説 さ行

この用語解説集は、当協会の発行する医業経営情報誌「機関誌JAHMC(ジャーマック)」でこれまでに掲載された「用語解説」の記事をデータベース化したものです。
【注意】掲載内容については、発行当時の情報に基づいた内容となりますので、現在の状況と異なるものがありますことをご了承ください。

総合診療専門医(2015年01月号掲載)

 昨年5月に発足した日本専門医機構が認定する「専門医」とは、それぞれの診療領域における適切な教育を受けて、十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される、標準的な医療を提供できる医師、と定義される。
 総合診療専門医は、19番目の基本領域にかかわる専門医で、他の18領域の専門医が「深さ」を特徴とするのに対し、「扱う問題の広さと多様性」を特徴とする。期待される役割は、地域を支える診療所や病院において、他の領域別専門医、一般の医師、歯科医師、医療や健康にかかわる他職種等と連携して、地域の医療、介護、保健等のさまざまな分野におけるリーダーシップを発揮しつつ、在宅医療、緩和ケア、高齢者ケアなど、多様な医療サービスを包括的かつ柔軟に提供すること。
 総合診療に求められる医学的な知識および技術は、①健康増進と疾病予防、②幼少期・思春期のケア、③高齢者のケア、④終末期のケア、⑤女性の健康問題、⑥男性の健康問題など、男女の各年代に及ぶほか、⑦リハビリテーション、⑧メンタルヘルス、⑨救急医療、⑩臓器別の問題など、実に多岐にわたる。
 また、総合診療専門医に求められる能力は、①患者中心・家族指向の医療を提供する能力、②包括的で継続的、かつ効率的な医療を提供する能力、③地域・コミュニティをケアする能力、④身体的ケアとともに精神的ケアができる能力、と他科の専門医に比べて幅広い能力が求められている。
 新たな専門医制度は2017年度に研修を開始し、2020年度に機構認定の専門医が初めて誕生する。
 なお、他の領域の専門医資格取得者が総合診療専門医療に移行することを希望する場合は、一定の研修を経て現資格の更新を機に実現することにしているが、方法の詳細等については、機構の総合診療専門に関する委員会で議論を重ねる。(参照:本号インタビュー、総合診療専門医に関する委員会のまとめ2014年5月)

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